【大歌舞伎】歌舞伎の歴史① 阿国かぶき~女歌舞伎

日本は伝統を大切にする国です。雅楽・能楽・文楽・歌舞伎。大きくカテゴライズしても、この4大ジャンルに分類できます。この中でも、1番歴史が浅いのですが、世界中で最も認知度が高いのがKABUKIです。庶民の娯楽としておよそ400年前に誕生してから、昭和40年には重要無形文化財に認定され、平成21年にはユネスコから世界無形文化遺産に登録され、現在まで続いています。

ラスカルさん
さー!今日から日本の誇る伝統芸能「歌舞伎」を勉強しましょー!
パンダくん
うん!日本人として誇りに思うよ!
レッサーさん
そう!4大伝統芸能のうち、唯一「庶民」のために生まれたものだよ!

 





 


 

芸術とは何でしょうか。

人間が生きていくために必要なものは「衣・食・住」です。つまり「着るもの」「食べるもの」「住むところ」です。この3つさえあれば生きていけます。石器時代からこの3大要素は変わっていません。

しかし、現代。この3つが基本的には脅かされない日本にとって、再び「芸術」とは何かを考えてみたいと思います。筆者は「芸術」とは「人間性を豊かにするもの」であると考えています。「ただ」生きているか「自分の理念があって」生きているかの違い。これは「受動的に生きているか」「能動的に生きているか」の違いであると思います。「芸術」は「ただ」生きる上では必要ないけれど、意識的に前に向かって歩き続けている人には「必要不可欠な要素」である、本気でそう信じています。

私たちの国「日本」には「雅楽」「能楽」「文楽」「歌舞伎」と、成立した年代や性質の異なる4つの歴史ある伝統的な芸術が存在します。それぞれが成立した当時と形式を変えずに受け継がれ、「型」が保たれたまま、現在でも日常的に全国の劇場などで、その雄姿を見ることが出来ます。

私たちは当然のように思い、特にこの事に驚きませんが、実は世界的にみると非常に稀有なことで、西洋では新しい芸術が生まれる際には、既成の演劇は否定されて生滅または瓦解してしまうのが一般的です。

しかし、日本では、それぞれの時代に、その時代に合った芸能が誕生しますが、その一方で既成の芸術には敬意を払い、存続させたまま共存するのは「和を貴ぶ」日本の本質そのものです。例えば「宗教」でも日本ほど「無宗教」もしくは「多宗教」の国は世界的に見て少ないのではないでしょうか。お正月には初詣に行き、バレンタインデーにはチョコレートに一喜一憂し、夏には花火や縁日を楽しみ、ハロウィンでは渋谷がパニックとなり、クリスマスを祝い、大みそかには除夜の鐘を聞く。様々な多様性を受け入れ楽しむことができるのは日本の長所ではないでしょうか。

この「大歌舞伎」の記事では、4つの大きな伝統芸能ジャンルの中でも、世界的にも有名な、日本人であるのなら耳にした事がないであろう「歌舞伎」に焦点を当てて、考察していきたいと思います。

 


 

徳川家康によって徳川幕府が開かれた1603(慶長8)年、出雲国(現在の島根県)出身の国という女性が京都の五條河原で、男女混成の一座を率いて躍り出たことに端を発します。ちなみに巷でよく聞く「出雲阿国」の「阿」は「女性への敬称、を意味した語で、「出雲阿国」で「出雲国出身の国さん」という意味になります。

この時代、三味線は用いられてなく、能の楽器(囃子)が使われていて、舞台も能舞台を模倣した仮設のものでした。構成は「歌」と「踊り」がメインで、途中に「猿若(男性による滑稽な寸劇)」が演じられます。これは「念仏踊り」と称されてはいますが、宗教色は極めて薄く、流行唄などを取り入れた即興性の強い歌舞でした。

一座は、五條河原→北野天満宮→四条河原と場所を変え、「阿国かぶき」「かぶきおどり」と呼ばれ親しまれました。当時の京都では長きにわたる戦乱の世がようやく終焉を迎え、政権の舞台が江戸に移って自由の空気を味わい始めたところだったので、民衆はそれまでの陰鬱としたフィーリングを淘汰すべく、活気に満ちた新しい風潮を求めていたからです。まさに絶好のタイミングです。この「阿国かぶき」は観客の要望により、異国趣味・異国風俗などを柔軟に織り込む性質があり、現代の歌舞伎(スーパー歌舞伎・ワンピース歌舞伎・NARUTO)にも通じるものがあります。

「かぶき」は「傾く(流行を先取りするような一風変わった身なりをすること)」という動詞から派生した名詞です。現在でいうところのヴィジュアル系です。現在で用いられている「歌舞伎」という漢字は当て字で、当時はひらがなで「かぶき」と書かれていました。

*京都の人たちは、この美しい女性たちが乱舞する大衆芸能に魅了されていきますが、一方、武家では室町時代から存続していた「能楽」が徳川家康の宣下能により、江戸時代を通じて「将軍家の式楽」となり定着します。

*さらに同時期。シェイクスピアのハムレットが初演されます。4大悲劇と言われる「マクベス」「オセロ」「リア王」「ハムレット」の中の1つに数えられ、最も長い戯曲です。シェイクスピアはロミオとジュリエットでも有名ですね。世界東西を代表する2大大衆演劇がほぼ同時期に発生したのは、何か「宿命」のような見えない力が働いているように思えて仕方ありません。

さて、この美しい女性たちが歌舞に合わせて乱れ踊る「阿国おどり」は大フィーバーし、遊女たちが参入した「女歌舞伎」などが誕生します。楼主たちはフィーバーにより手にした資金で三味線(当時の最新式の高価な楽器)を大量に購入し、遊女たちには虎や豹の毛皮を用いた衣装を着させ、大勢で踊らせるなど豪華な趣向で人気を博します。類似の芸能集団が急増し始めますが、1629(寛永6)年に、風紀が乱れるという理由から、江戸幕府により禁止されてしまいます。およそ26年の続いた一大ブームでした。

 


ラスカルさん
歌舞伎はとっても楽しいわよ!
パンダくん
うん!予習していかないとチンプンカンプンかも、だけど。。。
レッサーさん
劇場にはイヤホンガイドもついてるよ~!

 





レッサーさんの歌舞伎入門「大歌舞伎」のコーナー! 日本の伝統芸能で一番有名な歌舞伎! 日本人ならキチンと知っておきたいよね!

それでは、次回をお楽しみに!しば~ら~く~!

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