【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】①

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
今日も過去問を解いて、試験合格を目指しましょう!ブヒー!
パンダくん
うん!今回から平成27年度に入るね!
ウサギ君
よし!気合入れていくよー!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

<試験Ⅰ>

問題1

(1)4

例年、試験Ⅰの最初の問題は発音・読みに関する問題で、音声記号が出題されます。H23,H24,H26,H27は音声記号で、H25のみがは二字熟語の読みでした。一覧表を使って音声記号の意味を暗記しておきたいところです。ちなみに、赤本(日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版)であれば、P402に母音の一覧表、P436頁に子音の一覧表が掲載されています。母音は下記のとおりです。

高・・前舌・・・・・・・後舌

・・・・・イ・・・・・ウ・・

・・・・・・エ・・(オ)・・・

低・・・・・・・ア・・・・・

*オのみが円唇で、ほかは非円唇。

*イ[i]エ[e]ア[a]オ[o]ウ[ɯ]←ウだけがアルファベット通りではないので注意しましょう。また、子音は下記のとおりです。

両唇 歯茎 歯茎硬口蓋 硬口蓋 軟口蓋 声門
摩擦音 フɸ サスセソs

ザズゼゾz

シɕ

ジʑ

ヒç ハヘホh
破擦音 ザズゼゾʣ

ツʦ

ジʥ

チʨ

破裂音 パp

バb

タテトt

ダデドd

カk

ガɡ

鼻音 マm ナヌネノn ニɲ カ゜ŋ

(鼻濁音)

弾き音 ラɽr
半母音 ヤj ワɰw

*カ・サ・タ・ハ・パ行は無声音、あとは有声音。

*注意するべきところは太字にしてあります。

当日、試験会場で一覧表を確認しておくことをお勧めします。さて、試験問題を解いてみましょう。

1、[e]は、非円唇前舌中母音です。

2、[ɯ]は、非円唇後舌高母音です。

3、[a]は、非円唇低母音です。

4、[ɔ]は、円唇後舌中母音です。

5、[i]は、非円唇前舌高母音です。

したがって、正解は4ということになります。

 


 

(2)4

1、れきし(低高高)+がく(高低)→れきしがく(低高高高低)

=最初の3拍のアクセントは変わっていません。

2、かいしゃ(低高高)+いん(高低)→かいしゃいん(低高高高低)

=最初の3拍のアクセントは変わっていません。

3、ゆうびん(低高高高)+きょく(高低)→ゆうびんきょく(低高高高高低)

=最初の4拍のアクセントは変わっていません。

4、でんき(高低低)+だい(高低)→でんきだい(低高高低高)

最初の3拍(でんき)・後ろの2拍(だい)のアクセントが変わりました。

5、こうこう(低高高高)+せい(高低)→こうこうせい(低高高高高低)

=最初の4拍のアクセントは変わっていません。

したがって、正解は4ということになります。

 


 

(3)5

1、chiはヘボン式です。

2、jiはヘボン式です。

3、shiはヘボン式です。

4、tsuはヘボン式です。

5、syuは日本式と訓令式です。

したがって、正解は5ということになります。

なお、「和英語林集成」のヘボンが考案したのが「ヘボン式」、田中館愛橘が主張したのが「日本式」、そして1937年に日本政府が統一したのが「訓令式」です。ヘボン式と日本式・訓令式の違いは「し・ち・つ・ふ・じ・しゃ・じゃ」に現れ、それぞれ「si,ti,tu,hu,zi,sya,zya」と書くのが日本式・訓令式です。しかし、昨今は「shinkansen, tsukue, shamisen」などヘボン式が主流と言えるのではないでしょうか。

 


 

(4)5

実際に選択肢のオノマトペを動詞化してみましょう。

1、〇にやにやする

2、〇いらいらする

3、〇せかせかする

4、〇くよくよする

5、✕へとへとする→〇へとへとになる

したがって、正解は5ということになります。

 


 

(5)3

それぞれの選択肢の「新」はどのように使われているでしょうか。

1、それまで存在しなかった星。

2、それまで存在しなかった館。

3、今までに使われたことのない品

4、それまで存在しなかった商品。

5、それまで存在しなかった成人。

したがって、正解は3ということになります。

 


 

(6)2

この手の問題は少し注意が必要です。まず、「ので」と入れ替えてみましょう。

1、△「~ので~食べてね」→〇「~ので~食べてくださいね」

2、〇「~ので~ください」

3、△「~ので~渡してくれないか」→〇「~ので~渡してくれませんか」

4、△「~ので~調べてみたら」→〇「~ので~調べてみたらどうですか」

5、〇「~ので~戻ったらどうですか」

各選択肢の接続助詞の「から」を「ので」に変えてみましたが、2と5は不自然ではありません。

次に「から」の用法、つまり「意味」を考えていきたいと思います。選択肢1・3・4・5の「から」は「〜してね」「〜してくれないか」「〜したら」「〜したらどうですか」と行動を促していますが、選択肢2だけは後件にある通り「〜しないでください」と行動を禁止しています。

したがって、正解は2ということになります。このように「から→ので等」の言い換えをしてみても分からなかったら、「意味」から考えて異質なものを選ぶ作戦が効果的です。

 


 

(7)2

再び同じ類の問題です。「うちに→あいだに」と置き換えてみましょう。

1、〇「~勉強しているあいだに~話せるようになった」

2、〇「~居眠りしているあいだに~片づけてしまった」

3、〇「~ぼんやりしているうちに~気分も晴れた」

4、〇「~大論戦をしているうちに~見えてきた」

5、〇「~取材をしているうちに~明らかになってきた」

今回は「うちに→あいだに」の置き換えをしてみるとすべての選択肢で自然な表現になりました。この方法では解答にたどり着けません。

さて、意味合いを考えてみると1・3・4・5の「うちに」は自分自身の行動です。「〜したら」に置き換えても意味が通じそうです。

1、〇「必死で勉強したら、中国語は話せるようになった」。

2、✕「社長が居眠りをしたら、仕事を片づけてしまった」

3、〇「公園でぼんやりしたら、憂鬱だった気分も晴れた」。

4、〇「丁々発止の大論戦をしたら、妥協点が見えてきた」。

5、〇「何度も取材したら、真相が明らかになってきた」。

選択肢2の「うちに」は他者(社長)の行動です。これは「〜したら」に置き換えられませんね。したがって、正解は2ということになります。

 


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
平成27年度試験に突入したわね!
パンダくん
うん!今回も精一杯がんばろー!!
ウサギ君
うん!一緒に日本語教師になろうね!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

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