【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】㉘

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
今日も過去問を解いて、試験合格を目指しましょう!ブヒー!
パンダくん
うん!今回はちょっとしたコラムもあるね!
ウサギ君
日本語教師に必要な知識かもよ!?

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

問5 4

日本語教育の推進に当たっての主な論点に関する意見の整理について(報告)によると、正解は4です。しかし、この事を知らなかったら悩んでしまいそうですね。日本語教育能力検定試験の試験Ⅲは120分と長い試験時間ですが、記述式問題も最後に待ち構えているので決して時間に余裕があるわけではありません。そこでこのような知らない問題・時間がかかりそうな問題はスルーして他の問題を確実に加点していく、というスキルも重要です。1点は1点ですものね。

しかし、このブログでは制限時間がないので考察していきましょう。「日本語教育の推進に当たっての主な論点に関する意見の整理について」を未読もしくは知らなかった場合……

1、カリキュラム案などは対象や使い方を明確にしておく必要がありそうです。

2、教える側に若い人や外国人がいれば、より柔軟で質の高い授業を提供できそうです。

3、在留外国人には、初級段階だけではなく、レベルの高い日本語学習を提供する機会があったらいいと思います。

4、コーディネーターとは参加者間の討議などを調整し、とりまとめる役割を持つ人ですが、この言葉を知らない私は「(洋服の)コーディネートをする人」を想像し「お客さまにはコチラのトップスで色はブルー、ボトムスはホワイトがお似合いだと思いますよ」と言っている姿をイメージしました。

教育現場においてのコーディネーターは「この在留外国人に対してはこのようなカリキュラムでこのシラバスを用いればよいかと思いますよ」と言っているイメージです。日本語教師同士がしそうなイメージなので、ただでさえ人手(教師)不足の現場に設置することに違和感を覚えました。

以上のことから、正解は4であると考えました。

 


 

問題16

問1 3

日本学生支援機構のウェブサイトによると、近年急激に大学留学生が増えているのはベトナムとネパールなので、正解は3ということになります。

 


 

問2 4

文部科学省のウェブサイト「今後の留学生政策について」に全ての選択肢に対する回答があります。

1、台湾は親日国でもちろん国交があります。

2、2012年までは韓国・中国・インドネシアでしたが、現在は中国・インドネシア・韓国の順です。しかし、これは国内の日本語学習者の数で大学の国費外国人留学生とは関係が無いように思われます。

3、私の知人にも中国人の大学院生がいますが「約半数」は言いすぎな気がします。

4、国費外国人留学生の数は全留学生の1割未満です。

したがって、正解は4ということになります。

 


 

問3 1

1、深く同化した場合など、カルチャー・ショックよりも、リエントリー・ショックのほうが大きい場合はあります。

2、カルチャー・ショックはU字曲線(通称Uカーブ)と、帰国のリエントリー・ショックも含めたW字曲線(通称Wカーブ)は形が異なりますが、「ハネムーン期・ショック期・回復期・安定期」で構成された適応過程を表したカーブのカタチは似ています。

3、カルチャーショックは、個人の性格・性質が要因となるので個人差がありますが、断続的ではなく、「ハネムーン期・ショック期・回復期・安定期」を経験するU字のカーブを描いています。

4、フランスの白人がアフリカのフランス語圏に移住した場合など、使用言語が同じでも極端なカルチャー・ショックは起こりえます。

したがって、正解は1ということになります。

 


 

問4 1

法務省による「平成24年における留学生の日本企業等への就職状況について」に描いてあるので、正解は1です。しかし、知らないことが書かれていて分かりにくい問題や考える時間が必要な問題である場合、捨ててスルーするスキルも必要です。試験時間は120分ですが、最後に記述式問題も待ち構えているので時間と体力を温存しておきましょう。

けれども、このブログでは時間があるので考察してみる事にします。

1、一般的に小売業(コンビニ・飲食・ファストフードなど)が多いのでは?と思いましたが、この問題は「大学留学生に関して」です。

*2010年に一本化されるまでは、大学を主な対象にした留学と、日本語学校生を対象にした就学に分かれていました。これは当時のフランスを目標とした「留学生受入れ10万人計画」に起因しています。なお、現在は少子化による人材不足の観点から2008年スタートの「留学生30万人計画」の骨子を策定しています。

2、大学留学生でも「大企業が6割」は言いすぎな気がします。

3、留学生採用枠を設けている会社もありますが、いまだ多くの会社は、語学の壁を理由に外国人留学生にとってハードルを高くしているのが現状です。優秀な人材の確保をしていかなくてはならないのは、今後の日本ビジネスの課題かもしれません。

4、上記のように日本での就職は外国人留学生にとってハードルが高く、多くの優秀な留学生は海外で就職しまうので、日本のビジネスシーンでは人材不足は課題となっています。留学生のうち就職希望者は、博士課程で56%、学部卒で70%に及びますが、実際に日本で就職するのは、博士課程では18%、学部で30%ほどにとどまります。

東京大学だけでも3,000人の留学生がいますが、英語で学位取得できるシステムなので、企業が求めるレベルの日本語が話せないためです。全国50校以上の大学でも同様に英語で学位取得を設けているので、全体的に日本で就職している留学生は少ないのです。国費をかけて育てた優秀な留学生が外国に流出してしまう事態は由々しき問題です。

 


 

問5 2

異文化コンフリクトは「異なる文化が接触した際に、人々は自分の文化の規準で相手を推し測るために生じる誤解や摩擦のこと」です。解決のために情報・意見・アイデアなどを交換する対話が重要で、その問題から身を引くことも場合によっては有効な対処法です。異文化コンフリクトは、自分を知り、相手をよく理解できるようになるなど肯定的な面もあります。

しかし、第三者が介入しないで個々人で解決できたほうが理想的です。カップルのケンカでも第三者を入れて話すとこじれそうですよね。したがって、正解は2ということになります。

 


 

アルバイトをしながら日本語学校などに通うベトナム人留学生の数は、この5年でおよそ28倍の7万5,000人に急増し、外国人留学生の中で最多となりました。経済成長が進む中国からの留学生を抜いてのトップです。しかし、その一方で2016年には万引きなどの犯罪で検挙されたベトナム人留学生は1,208人を数えています。一体、どのようなことが起こっているのでしょうか。

留学生30万人計画によって、現在の日本語学校全体の3割、ゆうに200校以上がこの5年間に新設されました。学校は留学生(=学費)がないと運営できないので、あっせん業者からの留学生も黙認しているのが現状です。ベトナム田舎の農村部では言葉巧みに「頑張れば、月25〜30万円は稼げる」などと言われ、ベトナムのあっせん業者に155万円の大金(借金)を払って(悪質な)日本語学校に留学します。これは単純に「出稼ぎ」ということです。以降抜粋です。

“ベトナムの場合、なかなか出稼ぎ先っていうのは限られているわけですけれども、その中で条件がいいのは日本だと。日本には技能実習生として行くパターン、もしくは留学生ということなんですが、実習生の場合、仕事が変われない。しかも上限があって3年まで、もしくは5年までしか働けないという条件がある。一方で留学生の場合は、日本語学校から大学に進学すると、結構長い期間いれますので、そういう理由によって、実習生ではなく、留学生として出稼ぎにやって来る若者が増えているという状態です”

日本語学校の立場から見ると、当然ながら一番優先しないといけないのは学費です。学費がないとそもそも運営できません。ですから一部の(悪質な)学校は学費を払えば授業中に寝ていても関係ないのだそうです。むしろ夜間に寝る間も無くアルバイトをしている彼らを起こすと逆ギレされるケースもあるんだとか。「世界中の人々に日本語を教えたい!知ってもらいたい!」という理想と上記のような現実とのギャップに苦しんで辞めていく日本語教師も多いんだそうです。しかし、一方でこちらの学校では無料で留学生に朝食を提供するなど親身になってくれる優良な日本語学校もあります。日本語教師として働きたいと思ったら、このような現状も知っておき、キチンとした日本語学校を選べるようにしておきたいものですね。

このコラムは「クローズアップ現代」を参考にしています。


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
平成26年度試験Ⅲに突入したわね!
パンダくん
試験時間は120分!集中力が続くかなぁ。。。?
ウサギ君
うん!ラストには記述式があるから、体力を温存しておかないとね!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です