【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】⑱

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
過去問は合格への攻略本よ!
パンダくん
うん!よーし、今日もがんばるぞ!
ウサギ君
うん!繰り返し解いていこう!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

問題2

問1 4

この試験では、完璧な教授法が存在しないという言語学の特質上「例外を認めないような選択肢は誤りの可能性が高い」というルールがあります。選択肢1は「~ことも可能である」、2は「初級段階学習者には〜重視して教える」、3は「〜させてもかまわない」と表現がほどよいですが、選択肢4のみ「学習者の目的に関わらず網羅的に教える必要がある」と断言しているので、断固とした断定の意思を感じます。したがって、正解は1つだけ浮いている4ということになります。

 


 

問2 4

初級では、まず基本の文を作れるよう「命題(客観的な部分)」の構成に関わる表現を中心に習います。中級ではそれを応用して「ムード(モダリティ、主観的な部分)」を習います。

したがって、正解は4ということになります。

【モダリティ】

《確信》ル形、タ形

《概言》だろう、らしい、ようだ、そうだ、にちがいない、はずだ、まい等

《説明》のだ、わけだ等

《願望》たい、てほしい等

《意思》ル形、つもりだ等

《依頼》てください、てくれ等

《行為》なければならない、べきだ、ことだ等

《命令》なさい等

《禁止》な、てはいけない

《許可》てもいい

《その他》ぞ、か、さ、よ、ねなどの終止形

 


 

問3 3

1、男女の文体(終助詞)の違い。

2、ダ体・デアル体の文体の違い。

3、文体の違いではなく待遇表現の違い。

4、普通の表現・くだけた表現の文体の違い。

したがって、正解は3ということになります。

 


 

問4 2

実際にプラスの意味の表現とマイナスの意味の表現を入れてみます。

1、○すぐに答えてもらわなくてはならない。

✕すぐに答えてももらわなくてはいい。

2、○ストーリーが進めば進むほど面白い。

✕ストーリーが進めば進むほどつまらない。

3、○恵まれた環境で育ったばかりに、努力しないようになった。

✕恵まれた環境で育ったばかりに、努力するようになった。

4、○景気が回復したとは言うものの、家計は火の車だ。

✕景気が回復したとは言うものの、家計は大助かりだ。

したがって、プラスの意味にもマイナスな意味にも用いることができる2が正解ということになります。

 


 

問5 4

1、逆です。文法的な正確さに関わる誤用の方を、早い段階で直さねばばりません。

2、場面に応じた適切に関わる誤用も、適切か否かという観点から直しましょう。

3、文頭か文末かという基準はありません。場所を特定せずに直しましょう。

4、コミュニケーションをどの程度重視するかによって直すか直さないかは異なります。例えば「意味は通じるエラー(ローカルエラー)であれば直さなくてもよい」という考えもあります。

したがって、正解は4ということになります。

 


 

問題3

問1 2

隣接ペアは頻出の重要ワードなので要チェックです。

2、隣接ペアは「あいさつ-あいさつ(こんばんは-こんばんは)」、「質問-答え(でへへ。大きいね。何カップ?-Fカップです)」、「不平-否定/謝罪(本当にこの店のNo1?パネルと写真違うんじゃない?-そんなはずはありません/申し訳ございません)」「確認-言明(場内指名は2000円?-はい。2000円です)」、「勧誘-承諾/拒否(見せ終わったらアフター行かない?-いいですヨ/疲れてるからヤです)」などが基本です。

1、また、挿入連鎖とは「隣接ペアの中に、もう一つ(以上)の隣接ペアが挿入される」ものです。

①「昨日は楽しかったね。ねぇ、今度の金曜もアフターでカラオケ行かない?」

②「え、いつ?」

③「今度の金曜!」

④「うん。いいよ!胸くらいは触らせろヨ!」

上の会話は、①と④が「質問-答え(アフターでカラオケ行かない?-うん。いいよ!)」の隣接ペアになっていますが、その中で②と③も「質問-答え(え、いつ?-今度の金曜!)」の隣接ペアになっています。これを挿入連鎖と言います。ちなみに……

④「うん。いいよ!胸くらいは触らせろヨ!」

⑤「あはは」

……のペアは、前の文が後ろの文の型を決めるわけではありませんので、隣接ペアではありません。

3、TRP(移行適格場所、遷移関連場所)は、話者交代が起こりうるポイントのことです。

4、FTA(フェイス侵害行為)は、相手の顔(メンツ)を脅かす行為のことです。おさらいしておきましょう。

【フェイスとポライトネス】

ポジティブ・フェイス

他人に認められたい、よく思われたい、という自分のフェイスを高めたい積極的な気持ち。

ネガティブ・フェイス

他人に邪魔されたくない、バカにされたくない、自分の領域を守りたい、というフェイスを守るための自己防衛的な意識。

ポジティブ・ポライトネス

ポジティブ・フェイスを満足させるための発話行為。

(例:仲間内でのみ通じる言葉を使う、冗談を言って親しい雰囲気をつくるなど)

ネガティブ・ポライトネス

ネガティブ・フェイスを保障するための発話行為。

(例:必要以上に謝る、直接的な表現を避けるなど)

ちなみにブラウン&レヴィンソンによる「ポライトネス理論」は、フェイス侵害行為が行われるときに、その侵害度を少しでも軽減するためのストラテジーとして「ポライトネス」を位置づけていますが、フェイスの侵害行為にかかわらない、あって当たり前のポライトネスもあるはずです。

そこで、フェイス侵害行為にかかわらない「当たり前のポライトネス」を無標ポライトネス、「フェイス侵害行為にかかわるポライトネス」を有標ポライトネスと捉えました。

隣接ペアは「前の発話によって後の発話が決まる最小単位」のことです。したがって、正解は2ということになります。

 


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
どう!?はかどってる?
パンダくん
う~ん、そもそも論で「わからないところが、わからない」!
ウサギ君
うん!何回か繰り返しといているうちに、苦手箇所が見えてくるよ!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

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