【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】⑩

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
試験に合格するには「過去問を繰り返して解く」!これに尽きるわ!
パンダくん
よ~し!今回もがんばるぞ~!
ウサギ君
うん!気合を入れて行こう~!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

問5 1

昨今の日本語教育の世界では、異なった文化背景のアイデンティティを持つ人同士が「共生」していることがキーワードとして扱われるようになっています。このような流れは「脱学校の社会(イヴァン・イリイチ)」「被抑圧者の教育学(パウロ・フレイレ)」などから影響を受けて議論が続いています。このパウロフレイレが上記著書のなかで「対話」「共生」を重視して、従来の預金型学習(知識詰め込み型学習)から課題提起型学習への移行を唱えました。したがって、正解は1が正解ということになります。

なお、2のホールランゲージ、3のホリスティック教育は「赤本(日本語教育能力検定試験・完全攻略ガイド)」に載っていないので深く考える必要はないでしょう。フレイレ=4預金型学習→1課題提起型学習をしっかり頭に入れておきましょう。

 


 

問2 3

インテイクとは、学習者がインプットのある部分に注意を向けて、意味を理解し、頭に取り込んだものです。

《情報の長期記憶化》

情報」→「インプット」→(符号化)→「インテイク」→(転送)→「長期記憶」→(検索)→「アウトプット」→「インプット」へ戻る

1、✕ インプットがインテイクになるには符号化されることが必要です。

2、✕ 仮説検証してフィードバックする必要はありません。

3、〇 インプットがインテイクになるには、その言語形式に気づき、意味を理解する必要があるでしょう。

4、✕ 自動化とは「宣言的記憶が手続き的記憶に移行し、迅速に処理できるようになった状態」のことなので、インテイクは関係ありません。

よって、正解は3です。

 


 

問3 4

インターアクション仮説(インタラクション仮説)とは、意味交渉によるインターアクション(やり取り)をする中で、インプットが理解可能になり習得につながるという仮説のことです。したがって、正解は4ということになります。

 


 

問4 3

意味交渉とは、コミュニケーションが滞ったときに、通じるよう工夫する対話のことです。「明確化要求」「理解チェック」「確認チェック」などがあります。

明確化要求

相手の発言が不明確なとき明確にするよう要求のことです。

理解チェック

相手の発言を「自分が正しく理解しているか」を確認することです。

確認チェック

自分の発言を「相手が正しく理解したか」を確認することです。

 

1は、相手にもう一度言ってもらっているので「明確化要求」です。

2は、相手に意味を説明してもらっているので「明確化要求」です。

4は、自分の理解が正しいかを確認しているので「理解チェック」です。

選択肢3のように、詳細な関連情報を求めることは、コミュニケーションが滞ったときの工夫とは言えないので意味交渉にはあたりません。

したがって、3が正解ということになります。

 


 

問5 2

フィードバックとは「他者の行動に対する何らかの反応」のことで、訂正フィードバックとは「誤りを訂正するフィードバック」のことです。

肯定証拠(positive evidence)とは「文法的に何が可能かという情報」のことです。

否定証拠(negative evidence)とは「文法的に何が不可能かという情報」のことです。

中間言語(Interlanguage)とは、母語でも目標言語でもない、発達途上の言語体系のことです。学習者言語(Learner language)ともいいます。

1、訂正フィードバックによる否定証拠は母語習得でも役割を果たします。

2、インプットでは全ての誤りは分からないので、訂正フィードバックにより、 インプットでは得られなかった否定証拠を得ることができます。

3、訂正フィードバックは、誤りを正すことにつながるので、肯定証拠も得られます。

4、中間言語は発達している段階であり、訂正フィードバック以外でも言語能力は発達します。よって、訂正フィードバックによる否定証拠がなくても、中間言語の再構築は起こりえます。

 


 

問題9

問1 2

誤用には、一時的な気のゆるみや勘違いから起こる「ミステイク」と理解不足や練習不足、それに母語の影響から犯す間違いである「エラー」があり、さらにエラーはグローバルエラーとローカルエラーに分かれます。

グローバルエラー」=意味が分からなくなるエラー。

ローカルエラー」=意味は分かるエラー。

1、言いたいことは分かるので、ローカルエラーです。

2、「私が友達に教えた」のか「私は友達に教えてもらった」のか、どちらかわからないのでグローバルエラーです。

3、言いたいことは分かるので、ローカルエラーです。

4、言いたいことは分かるので、ローカルエラーです。

よって、正解は2です。

 


 

問2 4

過剰般化とは「規則の適用をやりすぎちゃうこと」です。ちなみに言語内エラーに属します。言語内エラーとは「第二言語の不完全さから生じるもの」で、言語間エラーは「第一言語と第二言語の言語間の差異からくるもの」です。したがって、正解は4ということになります。

 


 

問3 3

母語の転移とは「母語が学習している言語に及ぼす影響」のことです。

正の転移=習得を促進するのに働きます。

負の転移=習得を妨げるのに働きます。

1、母語の転移は、文法より語彙に起きやすいそうです。

例:中国語で「手紙」は「手纸 (shǒu zhǐ) =トイレットペーパー」の意味があるので、中国語母語の学習者が日本語でも「手紙」をトイレットペーパーの意味で使ってしまう。

例:英語で「cool」は人にも温度にも使えるので、英語母語の学習者が日本語の「冷たい」を温度に使ってしまう。✕今日は冷たい。〇今日は寒い

2、英語母語話者に「冷たい=coolという意味です」と教えると、転移を増長させてしまいかねないので、教え方は転移に影響すると言えるでしょう。

3、母語が同じでも、性格や学習スタイルなど人によって転移の起き方は大きく異なります。

4、レベルが上がれば上がるほど、それに伴って転移は起きないでしょう。

したがって、正解は3ということになります。

 

 


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
平成26年度過去問!手ごたえはどう?
パンダくん
難しいよ!でも、でも、がんばって続けるよ!
ウサギ君
うん!過去問は何回も解くことが重要だよ!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

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