【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】⑨

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
試験合格したい!?なら、過去問を解いて解いて、解きまくるのよ!!
パンダくん
アイアイサー!全力でやります!
ウサギ君
イエスマム!死ぬ気で頑張ります!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

問5 1

意味中心の活動の中で、必要に応じて学習者の注意を文法項目に向けさせる指導といえば、フォーカス・オン・フォームです。フォーカス・オン・フォームといえば、タスク中心言語教育ですので、正解は1ということになります。

ちなみに、言語の意味より形式を重視するフォーカス・オン・フォームズ(オーディオ・リンガル・メソッドなど)や、言語の形式より意味を重視するフォーカス・オン・ミーニング(コミュニカティブ・アプローチなど)が、互いの利点が欠点になってしまったので、タスク中心の教授法フォーカス・オン・フォームが生まれました。意味と形式、流暢さと正確さの両方を伸ばすことができます。

 


 

問題7

問1 1

自己研修型とは、自己で研修する。すなわち、自分で自分の授業を分析・研究することです。

2・3・4それぞれやる気がみなぎっていて結構ですが、自己研鑽型とは言えません。したがって、1が正解ということになります。

 


 

問2 4

アクション・リサーチとは、自らの授業の問題点等に関して実際に行動(action)を起こし、それによる学習者の学習状況の変化を観察しながら、教師自身も指導過程を内省するようなリサーチのことです。

1、アクション・リサーチは、本人が行う状況密着型なので柔軟性があります。

2、アクション・リサーチは、協働的に実施することが望ましいです。

3、アクション・リサーチは、あらかじめ示した方法論に沿って行われます。

4、アクション・リサーチは、一般化を目指すものではありません。

したがって、正解は4ということになります。

 


 

問3 2

1、ケーススタディとは事例研究のことです。

2、ティーチング・ポートフォリオとは、教師が自身の授業を振り返った記録のことです。

3、プロトコル・データとは、観察対象者が発話したデータのことです。

4、フィールドノートは、野外での記入を想定した縦長で硬い表紙のついた手帳のことです。

したがって、2が正解ということになります。

 


 

問4 4

状況的学習論とは、学習とは学習者が内的に知識構造を獲得することではなく、その時に置かれた環境における「適切なふるまい方」を獲得することで「実践」がキーワードとなります。状況的学習論の代表的な人物レイヴとウェンガーは、新参者が文化的共同体のなかに実践的に参加していく中で成長し、古参者(一人前)になるプロセスこそが学習であるとし、これを正統的周辺参加(LPP)と呼びました。

このLPPと似た考えにヴィゴツキー発達の最近接領域(ZPD)があります。子供には、自力で問題解決できるレベルと、大人が手助けしても解決できないレベルがあり、その中間こそがZPDであるして、その手助けのことをスキャホールディング(足場かけ)と呼びました。この流れから登場したのが協働学習(ピア・ラーニング)で、少人数のグループの学習者が互いに協力し合ってインターアクションしながら学びます。能力向上だけではなく、内省を促し自律性を高める効果が期待されています。

したがって、学習活動が社会的実践につながる4が正解ということになります。

 


 

問5 1

昨今の日本語教育の世界では、異なった文化背景のアイデンティティを持つ人同士が「共生」していることがキーワードとして扱われるようになっています。このような流れは「脱学校の社会(イヴァン・イリイチ)」「被抑圧者の教育学(パウロ・フレイレ)」などから影響を受けて議論が続いています。このパウロフレイレが上記著書のなかで「対話」「共生」を重視して、従来の預金型学習(知識詰め込み型学習)から課題提起型学習への移行を唱えました。したがって、正解は1が正解ということになります。

なお、2のホールランゲージ、3のホリスティック教育は「赤本(日本語教育能力検定試験・完全攻略ガイド)」に載っていないので深く考える必要はないでしょう。フレイレ=4預金型学習→1課題提起型学習をしっかり頭に入れておきましょう。

 


 

問題8

問1 2

問題4の問3に登場したコミュニケーション能力が再び登場しました。日本語教育能力検定試験では、重要なキーワードが何度も登場することがあります。理解していないと大きな損失になりますので、頻出キーワードは暗記しておくようにしましょう。おさらいしてみましょう。カナルとスウェインは、実際のコミュニケーションでは、文法力以外の能力だと必要だとし、伝達能力(コミュニケーション能力)を以下の4つに分けました。

文法能力

話や表現を正確に使用できる能力のこと。

社会言語能力

日本語における敬語の運用など、相手との関係を考慮して言い方を変える能力のこと。

ストラテジー能力(方略能力)」

適切な語彙が浮かばない場合、それを別の言葉で言い換える、ジェスチャーに頼るなど、コミュニケーションを円滑に行うための能力のこと。

談話能力

フィラー(あのー)など言語を理解し構成する、会話の切り出し方、終わらせ方を運用する能力のこと。単なる文の羅列ではなく、意味のある談話や文脈を理解して作り出す能力のことです。

1、言えない=表現を正確に使用できてないので、文法能力の問題になります。

2、文法的には正しいですが、文と文の繋がりが不適切です。談話能力の問題といえます。

3、相手との関係を考慮して言い方を変えていないので、社会言語能力の問題になります。

4、知らない言葉を別の言葉で言い換えるのは、ストラテジー能力(方略能力)です。

したがって、正解は2ということになります。

 


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
二人とも大丈夫?理解できてる?
パンダくん
う~~ん!難しい!
ウサギ君
でも、少しづつ理解できてきているかも!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

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