【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】⑥

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
今日も平成26年度の過去問よ!理解は進んでる?
パンダくん
うん!まかせて!
ウサギ君
インプットと同時にアウトプットすると、理解が深まるね!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

(15) 2

発話内の言語的要素ではなく、推論が談話のまとまりをもたらすものを選ぶ問題です。もし、限られた時間の中で緊張などして質問の意図がわからなければ、違和感のある選択肢、仲間外れになっている選択肢を選びましょう。

1、Xの「熱」を受けて、Yの「それ」につながっています。言語的要素が談話にまとまりをもたらしています。

2、X「おなかすいた」とY「台所にカレーがあるよ」の間にある言語的要素ではなく、推論(「お腹が減っているのなら、何か食べたいのだろう。そうだ、さっき作ったカレーが台所にある」)が談話にまとまりをもたらしています。

X「おなかすいた」Y「晩御飯食べてないの?」であるとか、X「食べ物何かある?」Y「台所にカレーがあるよ」であれば、言語的要素が談話にまとまりをもたらしています。

3、Yの発話は主語が抜けていますが「(渋谷は)混んでるよ」という返答は、その前の文を構成する要素を受けて解釈されています。言語的要素が談話のまとまりをもたらしているといえます。

4、こちらのYの発話も同様に主語が抜けています。「(クマのぬいぐるみは)お子さんへのプレゼントですね」ですが、3と同じように前の文を構成する要素を受けて解釈されているので、言語的要素が談話のまとまりをもたらしているといえます。

したがって、正解は2ということになります。

 


 

問題3-D

(16) 1

《属性形容詞》 名詞の性質を表しています。

美しい・冷たい・長い・重い・新しい・古い・大人しい・安い・おいしいなど。

《感情・感覚形容詞》 主語(一人称)の感情・感覚を表しています。

うらやましい・懐かしい・うれしい・楽しい・悲しい・寂しいなど。

したがって、正解は1ということになります。

 


 

(17) 4

✕あなたはうらやましい 〇私はうらやましい

✕彼は嬉しい 〇ボクは嬉しい

✕彼女は楽しい 〇オレは楽しい

このように、感情・感覚形容詞を述語とする文は、基本的に一人称の主語しか取ることができませんので、正解は4ということになります。

 


 

(18) 3

実際に格助詞(ガ・ヲ・ニなど)を当てはめてみます。

1、自由が恋しい、自由を勝ち取る、自由に生きる

2、平等が大切だ、平等を訴える、平等に生きる

3、✕熱心が、✕熱心を、〇熱心に話を聞く

4、元気が取り柄です、元気を失う、元気に歌う

したがって、正解は3ということになります。

 


 

(19) 2

動詞や形容詞に接続して、状態や動作の様態などを規定する補助形容詞となる形容詞を選ぶ問題です。

1、動詞「帰る」に接続しているのは「たい」ですが、「たい」は単独では使えないので形容詞ではありません。動詞を助ける助動詞です。

2、動詞「教える」に接続しているのは「ほしい」です。「ほしい」は単独で使えて活用するので形容詞です。

例:キャバ嬢はお金がほしかろう。キャバ嬢はヴィトンをほしがった。私はキャバ嬢がほしい。ヴィトンがほしければ。私のビッグマグナムをほしがれ。

3、形容詞「痛い」「つらい」は、両方とも単独で使え活用するので形容詞です。

例:放置プレーはつらかろう。私もつらかった。ビッグマグナムを使えないのもつらい。放置プレーがつらければ、鞭や蝋燭でもっと痛がれ。私も心が痛かった。そんな私は実にイタい男だ。

4、動詞「降る」に接続しているのは「らしい」ですが、「らしい」は単独では使えないので形容詞ではありません。動詞を助ける助動詞です。

上記のように2と3が形容詞ですが、2の「ほしい」は「教える」に接続して動詞を補助していますが、3の「つらい」は「痛くて」を補助しているわけではありません。「痛い」と「つらい」です。独立しています。「補助形容詞」とはいえません。

よって、正解は2です。

 


 

(20) 3

辞書形のままでも異なる品詞の用法を持つイ形容詞を選ぶ問題です。形容詞と同じように修飾機能を持つ品詞といえば副詞が思い浮かびます。名詞を修飾するのが形容詞です。名詞以外を修飾するのが副詞です。各選択肢が、名詞以外(例えば形容詞と動詞)を修飾できるか実際に試してみましょう。

1、✕大きい美しい ✕大きい舐める

2、✕早い美しい ✕早い舐める

3、〇すごい美しい 〇すごい舐める

4、✕まずい美しい ✕まずい舐める

したがって、正解は3ということになります。

 


 

問題4

試験Ⅰの問題4は毎年、教授法が出題されています。

問1 4

1、コミュニティー・ランゲージ・ラーニング(CLL)は、心理学者カランがカウンセリングの理論と手法を応用した教授法です。教師はカウンセラー、学習者をクライアントとして接するのが特徴です。教師は学習者と一体になってコミュニティを形成し、互いにコミュニケーションを図りながら授業を行います。学習者が輪になって座り、教師は外に立ちます。学習者がテーマを決め、自由に話をします。教師は学習者の耳元で表現方法をささやきます。

学習者の自由な会話は録音しておき、授業の最後に聴き、教師は学習者の内省を促したり、解説を加えたり、発音指導をします。教えることが事前に決まってはいないため「後行シラバス」であることも挙げられます。コミュニティ学習は、グループ学習と異なり、学習者の不安や恐れを取り除くためにSARD(サード)を重視しています。安心感(Security)、注意力(Attention)、積極性(Aggression)、定着(Retention)、振り返り(Reflection)、識別(Discrimination)の頭文字です。

2、コンプリヘンション・アプローチは、幼児の母語習得過程をモデルにした理解優先の教授法。聴解練習を優先し、話すのはしばらく後です。ポストフスキーがアメリカでロシア語の指導をする際に用いました。チョムスキーの生得説(人間は生得的に言語学習能力が備わっている)に基づき、オーディオリンガル・メソッドの教授理論とは対立関係。リラックスした状況で、学習者に理解可能な大漁のインプットを与えるこの手法は、ナチュラル・アプローチに引き継がれます。

3、オーラル・アプローチは、口頭能力重視。オーディオリンガル・メソッドの別名です。パターン・プラクティス(文型練習)を行う。

4、コミュニカティブ・アプローチ(CA)は、コミュニケーション能力の育成を重視した教授法です。

以上より、ディスカッションやディベートの言語活動は、コミュニケーション能力の育成を重視したコミュニカティブ・アプローチの考えを反映しているといえるので、4が正解ということになります。

 


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
過去問はやればやるだけ理解が深まるわよ!
パンダくん
うん!今は分からなくても、あとで必ずブレークスルーが起きるはず!
ウサギ君
そうだよ!何事も「岩の上にも三年」!続けることが大事さ!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

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