【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】㉑

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
今日も平成24年度の過去問よ!さぁ、準備はいい!
パンダくん
おっす!がんばるっす!
ウサギ君
よ~し!気合入れてくぞ~!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

問4 1

では、やはり自分の立場に置き換えて考えてみましょう。まだあなたが小さとき、お父さんの転勤でアフリカ東岸部の学校に転入することになりました。

日本での授業はよくできていましたが、転入したとたんに全くスワヒリ語の授業についていけなくなりました。算数は数字や記号なので分かるけれど、理科や社会の授業はチンプンカンプンです。何を誰に聞いていいかもわかりません。学校では、分からないことは先生や友達に聞いたり質問したりします。

1の活動では、ケニヤやタンザニアやウガンダの子供たちと一緒にクイズに取り組めば、分からないことを「友達に聞く訓練」にもなり、ボランティアに質問することで「学校における先生に質問する練習」になります。

2の活動では、質問する練習になりません。

3の活動では、なぞなぞをしても効果はないかと思います。

4の活動では、どう聞くかという「質問するための文法知識」は身につきますが、何を誰に聞くかの訓練になりません。

したがって、正解は1ということになります。

 


 

問5 4

「日本ではよくできたのですが、スワヒリ語がわからないと勉強もわからないですかね」と心配してくれるあなたのお母さんに……

1、「あはは!大丈夫!生活面の会話はフツー2年程度で身につくものですよ!」

お母さんが心配しているのは生活面ではなく勉強面です。答えになっていません。

2、「まぁ、あれですね。学習には試験などの外的な動機づけが必要ですかね」

お母さんの心配を和らげてあげましょう。

3、「しょーがないッすよ!国によって教科の学習進度に違いがあるわけッスから!」

お母さんの心配は微塵も和らぎません。

4、「安心してください。母語で培った学力は、第二言語でも発揮できますよ」

スワヒリ語が上達すれば、日本にいたときのように学力も上がります。ホッと胸をなでおろすお母さんの優しい表情が思い浮かびます。

したがって、正解は4ということになります。

 


 

問題9

問1 4

ナチュラル・アプローチの特徴を思い出してみましょう。

1、伝達技能を目標にする。

2、聞くことを話すことに優先させる。

3、話すことや書くことを強制しない(アウトプットより理解を優先)。

4、形式的な「学習」よりも「習得」を中心にする(言語形式より内容を重視)

※「学習」=意識的に学んだ結果得られる知識。

「習得」=自然に身についた知識。

5、学習者の学習動機を高め、不安を少なくする(情意面に配慮する)。

したがって、正解は4ということになります。

 


 

問2 1

明確化要求

相手の発言が不明確で理解できないときに発言を明確にするよう要求すること。

確認チェック

相手の発言を自分が正しく理解しているか確認すること。

理解チェック

自分の発言を相手が正しく理解したか確認すること。

明示的フィードバック

誤用の存在をはっきり示すこと。小首を傾げたりして、誤っていることをはっきり示すフィードバック。

例:「私の彼氏は韓国と人です」

「違います。私の彼氏は韓国 ”の”」人です……が正しいですよ」

「彼氏は韓国 ”と”?」

暗示的フィードバック

自然な応答の中でさりげなく訂正すること。さりげなく訂正するフィードバック。

例:「私の彼は韓国と人です」

「あぁ、リンダさんの彼氏は韓国の方なんですね」

したがって、正解は1ということになります。

 


 

問3 4

IRF/IRE型」と呼ばれる教室談話の典型的な例を選ぶ問題です。頻出の問題なので特徴をつかんでおきましょう。教師が質問を出して会話を始動させ(Initiation)、学習者が答え(Response)、教師がその答えにフィードバック(Feedback)・評価(Evaluation)を加えることです。

ちなみにF(Feedback)には褒めのような肯定的フィードバックと誤用訂正のような否定的フィードバックがあります。さらにこの誤用には気のゆるみなどから生じる勘違い「ミステイク」と理解不足からくる致命的な「エラー」とがあります。この「エラー」にはコミュニケーションに支障が出る「グローバル・エラー」とコミュニケーションに支障が出ない「ローカル・エラー」があります。

肯定的フィードバックには談話を終結させる機能がありますが、否定的フィードバックは明示的に示されることは少なく、教師が質問を続けるなどの形で暗示的に示されることが多いです。これを「リキャスト」といいます。

教師のフィードバック・評価があるのは選択肢4だけです。したがって、4が正解ということになります。

 


 

問4 3

提示質問

ディスプレイ・クエスチョン。

学習者の理解を試すために行う、すでに答えを知っている質問のこと。

例:時計を指して「いま何時ですか」、ナスを手に取って「これは何ですか」

 

意味交渉

コミュニケーションが滞ったときに、言っていることが通じるよう互いに工夫することです。意味交渉には「明確化要求」「確認チェック」「理解チェック」などがあります。

1、明確化要求=相手の発言が分かりにくい時に明確に発言することを要求すること。

2、確認チェック=相手の発言を自分がちゃんと理解しているか確認すること。

3、理解チェック=自分の発言を相手がちゃんと理解しているか確認すること。

また、アウトプット仮説では、学習者は「自分の発話が誤りであるとことを示す否定的フィードバック」により修正を強要されると、意味を正確に伝えようとしてアウトプットを調整すると予測できます。これが「強要アウトプット」です。

教師と学習者の「IRE/IRF」に比べ、学習者同士のペア・ワークやグループ・ワークでは、相手の発言が分かりにくい時に明確に発言することを要求する「明確化要求」や、相手の発言を自分がちゃんと理解しているか確認する「確認チェック」、それに自分の発言を相手がちゃんと理解しているか確認する「理解チェック」が増えるのは想像しやすいと思います。

したがって、正解は3ということになります。

 


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
どう?わからないところはある??
パンダくん
うん……でも、徐々にわかってきたような気がする!
ウサギ君
うん! がんばるんばっ!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

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