【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】⑲

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
今日も平成24年度の過去問よ!試験Ⅲの続きよ!
パンダくん
ひえ~!集中し過ぎて混乱してきた!
ウサギ君
うわ~!チンプンカンプンだぁ~!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

問題5

この問題は【中級学習者を対象とした作文クラス】です。試験Ⅲでは実際の授業に関連した応用的な問題が出題されますが、試験Ⅰの基本的な知識が身についていれば解けます。先に質問の下線部に目を通しておけば、問題を理解するショートカットになるかもしれません。

 

問1 4

1、中級者であれば400字程度は妥当な長さではないでしょうか。日本語母語話者であれば、小学低学(1~2)年代の作文くらいですね。

2、「である体」はアカデミックライティングに用いられるので上級者向けではないでしょうか。

3、書くことが重要なので「私の宝物(物・人・思い出)」以上絞り込む必要はなさそうです。

4、書いた後に、知り合いの日本人に読んでもらうので、想定される読み手を意識することには意義があると思います。

したがって、正解は選択肢4ということになります。

 


 

問2 3

この問題は不適当なものを選ぶ問題です。このような問題は「不自然なことが書かれている」「断定的なことが書かれている」といった選択肢を選ぶと良いでしょう。

1、学習者同士での話し合いをすれば、アイデアが具現化しそうです。

2、活動の前にプレタスク(前作業)を行えば、スキーマの活性*に貢献します。

4、母語の同じ学習者同士で母語に頼ってアイデアを出しても問題のないように思われます。

*聞く・読む・話す・書くといった言語技能を扱う授業の基本は「前作業・本作業・後作業」です。なかでも「前作業(プレタスク)」では課題遂行に必要な知識のインプットや予測、話し合いを行うことによって、学習者の背景知識やスキーマを活性させるのです。

3、この場合、ファシリテーター(集団活動そのものに参加せず、あくまで中立的な立場から活動の支援を行うようにする人)である教師は、適切にスキャフォールディング(足場かけ)を行うことによって、ZPD(発達の最接近領域:自力では無理でも周囲の援助があれば問題解決できるレベル)を刺激しそうではないでしょうか。

したがって、選択肢3が正解であると思います。

 


 

問3 4

「〇これは今、たいへん人気が出てきています」

「✕これは今、たいへん人気が増えています」

よくある学習者の誤りです。コノテーションとは言語記号の潜在的な意味です(日の丸は「日本の国旗」であるが「右翼的図形」とも認識されうる)。しかし、分からい語が出てきたからといって混乱してはいけません。

1の統語は文が構成される仕組みそのもののことなので✕。2の文体は「である・ですます」などの違いのことなので✕。3か4かで迷いますが、コロケーションとは自然な語のつながりのことです。

したがって、正解は選択肢4ということになります。

 


 

問4 1

自己推敲のチェックリストでは、2の「それ・その」、3の「そして・また」、4の「動詞や形容詞の過去形」などは適切ですが、1の「は・が」の違いは易しすぎます。初級学習者のチェックする項目です。

したがって、正解は選択肢1ということになります。

 


 

問5 2

学習成果をコミュニケーションの機会に結びつけると達成感が高まります。語学学習は実際に宣言的記憶を手続き的記憶にして(自動化)、迅速に処理できるように定着させるのが目的です。例えば覚えたばかりのフレーズ「例:これは、いくらですか」などを実際の場面で使うことで定着を促し、日本人母語話者の店員さんなどに通じたら達成感を感じて自動化されそうです。

したがって、正解は選択肢2ということになります。

 


 

問題6

続いて実際の授業に関連した応用的な問題です。試験Ⅲは時間が120分あると言っても、記述式問題も待ち構えているので、じっくり質問文を読み込んでいると時間が足りなくなります。まず、質問1を見てから<資料1>に目を通しましょう。

 


 

問1 2

ざっと資料に目を通すと「各自がインタビューした内容を、グループでまとめ発表する」 授業であることが分かります。これは「各自が(入手した情報)を、グループでまとめて(整理して)(聞き手が理解できるよう説明する)に発表」しています。

したがって、正解は2ということになります。

 


 

問2 1

アンナさんの「すみません、もう一度」は言葉が足りなかったので、アザマトさんに通じませんでした。そこで教師は「どの言葉が分からなかったのかを、分かるよう具体的に伝えたほうがよい」とアンナさんに助言すべきです。

2の「話の腰を折る」は明らかに✕そうです。3もアンナさんは「増税」という単語を文脈から理解しても分からなかったので✕。4の媒介言語は、さまざまな母語話者の混在する授業では不適切です。国内の多くの日本語学校では日本語のみを用いた直接法で授業が進行します。

したがって、正解は1ということになります。

 


 

問3 4

コース後半のアザマトさんの発話を見ると、1の文末を名詞で終わらせている「一箱40円ぐらいの値上げ」が資料3では話題にも出ていません。2の不適切な時制はそもそも資料2にありません。3の不適切な接続表現と間違えそうなので注意が必要です。

×「要らないのことです」→「要らないということです」

×「分からないの言葉」→「分からない言葉」

名詞に修飾する語句(連体修飾)に誤りが見られます。

したがって、正解は選択肢4ということになります。

 


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
どう?勉強はかどってる??
パンダくん
うん……あまりの難しさに頭が混乱してきたよ!
ウサギ君
うん!日頃、何気なく使っている日本語だけに難しいんだよ!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

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