【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】⑱

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
今日も平成24年度の過去問よ!分からないところがあれば質問するように!
パンダくん
分からないところだらけだよ~!
ウサギ君
僕も~!分かるところの方が少ないよ~!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

問題4

オースティンの分類(発語行為・発語内行為・発語媒介語行為)は頻出です。今のうちにきちんと理解しておきましょう。

 

問1 2

発語行為=伝えるために何かを言う行為。

例…「梨花、この前ケータイ落としちゃってぇ…使えないんだぁ」とキャバ嬢がお客さんに言うこと。

発語内行為=発語行為と同時に遂行される行為。

例…「梨花、この前スマホ落としちゃってぇ…使えないんだぁ」とキャバ嬢がお客さんに言うことで「おねだりすること」。

発語媒介行為=発話によって達成される行為。

例…「梨花、この前スマホ落としちゃってぇ…使えないんだぁ」とおねだりした結果、お客さんが新しいスマホiPhoneXを買ってくれること。

したがって、正解は2ということになります。

 


 

問2 4

「今度、国の料理をごちそうします」という発話は、依頼(ご馳走してください)、命令(ご馳走しろ)ではないのは明らかであると思われます。それでは意志でしょうか? 約束でしょうか? 「今度、国の料理をごちそうします」という発話を受けて「え、本当!うれしい」と聞き手が喜び、話し手は「友人を喜ばせる」という発語媒介行為をしたことになります。つまり、話し手と聞き手による双方行為なので、正解は4ということになります。

 


 

問3 4

オースティンの分類(発語行為・発語内行為・発語媒介語行為)と共に覚えておきたいのが、サールの「間接発話行為」です。サールはオースティンの研究を継承し、発語内行為のさらなる分析を行いました。間接発話行為とは、文字どおりとは異なる力を持つ発話行為のことです。

例:「梨花、この前スマホ落としちゃってぇ…使えないんだぁ」とキャバ嬢がお客さんに言うことは、文字どおりの「報告」という機能とは別に「おねだり」という間接的な機能を持っています。これに対してお客さんが「それは可哀想だね!あっ、落としたと言えばこの前オレもサイフ落としちゃってさー、メッチャ凹んだよ」と答えた場合、発話の間接的な意図(新しいケータイを)が伝わらなかったことになり、キャバ嬢が心の中で「チッ」と舌打ちします。

ちなみに余談ですが、キャバ嬢は複数の固定客にブランド物・スマホなど「同一商品」をおねだりします。そして1個だけが残してあとは質屋などで現金化するのです。複数の固定客はそのことを知らずに、自分のプレゼントしたブランド物やスマホをお気に入りのキャバ嬢が身についけているのを見て「よし!もう少しで落ちるな!」と心の中で握り拳をギュッと握るのです。

閑話休題。「寒いですね」という言葉の間接的な意図は「暖かくしましょうよ」という「提案」です。したがって、正解は4ということになります。

 


 

問4 2

1、発話に間接的な意図はないと思われます。ただの「感想」のようです。

2、「小銭ある?」という発話には、「小銭を貸してほしい」という間接的な意図が含まれています。しかし、友人は、文字どおりの言葉しか返さなかったので、間接的な意図がうまく伝わらなかったといえます。

3, 「明日は大雪だよ」という発話には「遠足は中止かもしれない」という間接的な意味が含まれています。友人は「残念だなあ、楽しみにしていたのに」と答えているので、発話の意図はうまく伝わっています。

4,発話に間接的な意図はないと思われます。「提案」「勧誘」の意味で用いられています。したがって、正解は2ということになります。

 


 

問5 1

「当該コースで何を教えるか」ということをシラバスといいます。機能シラバスでは「誘う」「断る」「謝る」「お礼を言う」など、言語の持つコミュニケーション上の働きを中心に指導します。ですので、2の多様な表現を生成できるようにする必要もありませんし、3の語用論的な知識は学習者が学ぶことではありません。4の状況に関わらず応用できる表現を身につけることも難易度が高すぎます。定型表現を覚えた方が良いでしょう。したがって、正解は1ということになります。

 


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
どう?勉強はかどってる??
パンダくん
うん……あまりの難しさに頭が混乱してきたよ!
ウサギ君
うん!日頃、何気なく使っている日本語だけに難しいんだよ!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

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