【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】⑯

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
今日も平成24年度の過去問よ!ビシバシ行くわよ!?
パンダくん
試験Ⅲだね!がんばろう!
ウサギ君
うん!過去問は何回も何回も、繰り返し解くことが大切だよ!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


問題2

問1 1

メタ言語とパラ言語は似ている言葉なので、きちんと理解しておきましょう。

メタ言語=言葉を使って言葉について考えること。

パラ言語=声の質・声の出し方・フィラー(えーと、あのー)など音声表現の周辺要素のこと。

用語の説明や定義づけは、言葉をつかって言葉を説明しているのでメタ言語です。したがって、正解は1ということになります。

 


 

問2 2

話し言葉の「じゃ」(お見合いパーティーじゃ)と

書き言葉の「では」(お見合いパーティーでは)の違いは拗音の有無です。

1は「ん(撥音便)」の省略。

3は「ー(引く音)」の有無。

4は前要素と後要素が合成されたとき後要素の先頭が濁音化する「連濁」という現象です。ほかに「本(ほん)」+「棚(たな)」=「本棚(ほんだな)」などがあります。

しかし、選択肢2が同じように「じゃ」「では」と同じ拗音の有無です。

話し言葉「ちゃう」 (食べちゃう)

書き言葉「てしまう」(食べてしまう)

したがって、正解は2ということになります。

 


 

問3 2

漢語動詞とは、愛する・反する・損する・感ずる・信ずる・論ずるなど一字のもの、料理する・退治する・牛耳るなど二字のもの、一般化する・現実化するなど賛辞のものがありますが、和語動詞に比べると指し示す意味が限られているような印象を受けます。したがって、正解は2という事になります。

 


 

問4 3

1、

「なぜならば」「というのも」=前の文の理由が後ろの文。

「つまり」は言い換え。

〇 お金がない。なぜならば、昨日キャバクラで豪遊してしまったのだ。

〇 お金がない。というのも、昨日キャバクラで豪遊してしまったのだ。

✕ お金がない。つまり、昨日キャバクラで豪遊してしまったのだ。

 

2、

「とはいえ」は逆接

「とすると」は過程の結果です。

「ただし」は補足です。

*それぞれ働きが違います。

 

3、

〇 サイフにお金がない。したがって、今夜はキャバクラに行けない。

〇 サイフにお金がない。ゆえに、今夜はキャバクラに行けない。

〇 サイフにお金がない。そのため、今夜はキャバクラに行けない。

※「したがって」「ゆえに」「そのため」は原因と結果をつないでいます。

 

4、

「しかしながら」は逆接

「というのも」は理由の補足

「ところで」は話題の切り替え

*それぞれ働きかたが異なります。

したがって、正解は3という事になります。

 


 

問5 3

分裂文とは、単文の一部を強調するために抜き出した「コピュラ文を主節とした複文」のこと。ちなみにコピュラ文とは「だ」「です」「(で)ある」「(で)ない」「らしい」「ようだ」「ちがいない」「しれない」「そうだ」「になる」などのコピュラ(文の主語とその後に置かれる語を結ぶための補助的な品詞)を用いた文。更に言及すると、例えば食べ物を注文する際の「ぼくはウナギだ」のように、一致や属性を意味しない場合にもコピュラを用いることが多いとの指摘があり、このようなコピュラの使用をする構文を前記例文にちなんで、ウナギ文と呼ぶことがある

3は、「両者に相関関係が認められることをここで確認したい」という単文から「両者に相関関係が認められる」ことを強調するために「(で)ある」というコピュラを使って、複文を作っています。したがって、正解は3ということになります。

 


 

問6 4

1、使用語彙が理解語彙を上回る傾向にあるからといって、できるだけ多くの語を実際に使用する練習をしてもアカデミックライティングの指導には適しません。

使用語彙=自分が使うことのできることばの集まり。

理解語彙=見聞きして意味が分かることばの集まり。

 

**基礎語彙=その言語の根幹部分をなす語の集まり。

「目」「手」「足」などの身体語

「父」「母」「娘」などの親族語

食べ物、動物、気象などに関する身近な名詞

ごく基本的な動詞や形容詞、数詞

**基本語彙=その語彙の中で中核的な部分を占める重要な語の集まり。

誰もが必ずしも日常的に使う語ではないが、対象となる文章・談話を理解するのに不可欠な語の集まり。

新聞のスポーツ面での基本語彙「投手・打者・投球・スライダー・安打・本塁打」

 

2、そもそも、論文と法律文は文体が異なります。

3、直接引用では元の文をそのまま「」で囲んで引用しますので、ダイクシスも言い換えません。

ダイクシス=発話の場にいなければ十分な理解ができないという性質や特徴のこと。

例:「私はあれをこうした」

(1)人称直示:人物を指定する「私」「あなた」「彼」「お母さん」「いとこ」「社長」など。

(2)時間直示:時間を指定する「今日」「明後日」「今週」「来月」「来年」など。

(3)場所直示:場所を指定する「ここ」「そこ」「あそこ」「右」「上」「前」など。

(4)談話直示:指示詞の文脈指示用法。

「コ」:直前直後の内容。

「ソ」:話し手と聞き手のいずれかにしかない情報、あるいは仮定の内容。

「ア」:話し手と聞き手のいずれも知っている情報、あるいは記憶の内容。

(5)社会直示:社会的要素を指定するもの。日本語では敬意表現(敬語や敬語以外の様々な表現から適切なものを自己表現として選択するもの)。

4、原語が同一でも、異なる日本語訳がなされている学術用語はありそうです。

したがって、正解は4という事になります。


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
どう?勉強はかどってる??
パンダくん
うん……あまりの難しさに頭が混乱してきたよ!
ウサギ君
うん!日頃、何気なく使っている日本語だけに難しいんだよ!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

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