【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】⑭

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
今日も平成24年度の過去問よ!ビシバシ行くわよ!?
パンダくん
よーし!はりきって行くぞー!!
ウサギ君
がんばるんば!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

問題4

例年、問題4はそれぞれの問いに対する答えとして、最も適当なものを選択肢から選ぶ問題です。この問題には例がないので、説明を聞いている間に選択肢に目を通しておく必要があります。

1番

問1d

留学生(日本語学習者)の発話の特徴に注意して聞いていきます。日本人の「大学のほうは大丈夫ですか」に対して留学生は「土曜日と日曜日大丈夫ですが。面接しましょう」、日本人の「申し訳ございません。平日しか営業していないのですが」に対して留学生が「何ですか。面接いいですか」などと次の発話を一方的にしています。同じ言葉を繰り返していませんし、言いさしを多用しているわけでも、結論を先送りにしているわけでもありません。選択肢dが答えであることが分かると思います。ちなみに「言いさし」とは最後まで言い切らない言葉のことです。

例:お願いがあります。(言い切り)

:お願いがあるんだけど……(言いさし)

問2b

日本人の使ったストラテジーに注目して聞いてみましょう。日本人の「平日しか営業していない」という言葉が分からなかった留学生に対し、発話速度の調整をしたわけでも、言い換えをしたわけでも、援助の要請をしたわけでもありません。日本人は回避をしています。したがって、正解は選択肢bという事になります。

 


 

2番

問1c

留学生の発話の特徴に注目して聴解を聞きます。日本人の大学生は会話の途中で「もしもし?」と確認していますね。これは留学生の相づちが少ないから聞いているか、理解しているかを確認しているのです。したがって、正解はcという事になります。学習者の母語によっては相づちを用いない言語もあるので、頻繁に耳にする特徴です。ちなみに母語は「子供が家庭で自然に身につける言語」で「第一言語」とも呼ばれています。それに対して母国語は「母国で広く使われている言語」を指します。

 


 

問2d

大学生の発話の特徴に注意して聞いてみると、「発表しなければ」→「発表しなきゃ」、「コピーしておかなければ」→「コピーしとかなきゃ」のように縮約形を多用しているのが分かると思います。「資料(を)コピーしとかなきゃだめだったよね」「授業の前(に)会って」「昼休み(に)図書館(の)コピー機」など助詞も省略しています。「でさぁ〜」「授業でぇ~」「明日ぁ~」など上昇しています。上昇下降調も用いられています。しかし、遠まわりに物事を表現する「婉曲表現」は用いられていないので、正解は選択肢dという事になります。縮約形や助詞の省略はよくみる日本語会話の特徴ですね。

 


 

3番

問1a

留学生の発話の特徴に注意して聞いてみます。「はい、五時です(ね)」「そう、学校のことだから仕方がない(ね)」「うん、週末は忙しいけど、時間を作る(よ)」「うん、じゃ(ね)」

などと終助詞が用いられていません。したがって、正解はaという事になります。

問2a

日本人大学生の発話の特徴に注意して聞いてみると「もしもし、小宮山です」「あのー、今度の月曜、パソコン買いに行く約束をしていましたよね」「ごめんなさい、実は補講が入ってしまったんです」から「ごめん、じゃあ週末はどうかな」「ありがと。また連絡するね」と、丁寧な話し方がくだけた話し方にスピーチスタイルが変化しています。したがって、正解はaという事になります。

 


 

問題5

試験Ⅱの聴解問題では絵が用いられる問題があります。例年、比較的簡単なので取りこぼさないようにしましょう。

1番

問1b

「さくら駅に行くために角をいくつ曲がりますか」という質問なので、聞き逃しても支障がないのは角に関係のない橋を除外しても良いということになります。したがって、正解は選択肢bということになります。

問2d

問いの「男の人はさくら駅に行くために角をいくつ曲がりますか」は課題遂行に必要な問いではありません。この会話の中心的な課題遂行に必要な情報を問うのであれば「さくら駅はA~Dのうち、どれですか」です。したがって、正解はdということになります。

 


 

2番

問1c

「男の人は会議のあと資料をどうしますか」という質問の答えは長い会話の一部に出てきます。したがって聴解問題に出てくる様々な情報を取捨選択する技能が必要になります。含意(一つの表現が表面に現れない意味を含むこと)をくみ取る必要はありませんし、発話から予測する技能も必要ありません。情報の論理関係を見抜く技能も不要です。したがって、正解はcということになります。

しかし、「シュレッダーにかければいっか」と言ったのは女性で、男性は「わかりました。必要な方には電話番号を削除してメールでお送りします」と言っているので、選択肢bの「発話から予測」しているようにも見えます。日本語教育能力検定試験には怪問と呼ばれる?な問題も多く出題されます。しかし、試験時間は限られているので塾考している余裕はありません。4択を2択まで絞ったら、あとはカンに任せるのも重要な戦略です。

問2d

会議のあと「①資料はシュレッダーにかけて、②必要な人にはメールで送る」と言っているので、「男の人は会議のあと資料をどうしますか」という質問の答えには複数の正答が考えられます。したがって、正解はdということになります。

 


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
どう?良い感じに分かってきた?
パンダくん
うん……なんとなく!
ウサギ君
大丈夫!最初はみんなわからないよ。0に小さな1を足していくんだ!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

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