【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】⑨

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
今日も平成24年度の過去問よ!過去問を繰り返し解きましょう!
パンダくん
よーし!今日もがんばるぞー!
ウサギ君
うん!過去問を何回も何回も繰り返して解いていこう!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

問4 3

長期記憶は言語化できない手続き的記憶と言語化できる宣言的記憶に分けられます。後者の宣言的記憶はさらに、個人的経験に関するエピソード記憶(思い出など)と、一般的な知識の記憶である意味記憶(クジラは哺乳類など)に分けられます。

宣言的記憶 エピソード記憶 合コンでお持ち帰りしたことがある
意味記憶 オカマは元・男性である
手続き的記憶 車の運転の仕方など

 

したがって、正解は3という事になります。

さらに宣言的記憶・明示的記憶は明示的知識・暗示的知識に分けられます。

 

明示的知識 暗示的知識
宣言的記憶 習った英語の文法規則

友人から聞いたあだ名の由来

母語文法の規則

自然に覚えた外国語の語彙・謝謝

手続き的記憶 習った英語の発音

バイト先で覚えた挨拶の仕方

母語の発音

自然に覚えた外国語の発音・xie xie

 


問5 4

文章を読むとき、ワーキングメモリー上で行われた文章処理と、長期記憶に貯蔵されている情報とを照らし合わせながら文章の意味を理解していることに関する問題です。選択肢4の「語句→文→段落→文章全体」という一方向の流れで、文章の意味を理解するわけではありません。

選択肢1のように理解した分の意味を保持しながら次の文を処理したり、選択肢2のように次に来る内容を予想したり、選択肢3のように文章に書かれていないことを推論したり、臨機応変に文章の意味を理解しています。また、この日本語教育能力検定試験では「断言しているような選択肢は怪しい」という性質があります。この問題も「一方向の流れ」で断定的です。したがって、正解は4という事になります。


問題10

問1 1

参入者側の文化変容モデル(ベリー)を見ていきましょう。

統合(integration)=自分の文化を保持、相手の文化との関係も保持している状態です。

同化(assimilation)=自分の文化を保持せず、相手の文化との関係を保持している状態です。

分離(離脱)(separation)=自分の文化を保持、相手の文化との関係を保持していない状態です。

周辺化(境界化)(marginalization)=自分の文化を保持せず、相手の文化との関係も保持していない状態です。

したがって、正解は1という事になります。


問2 3

上記にあるように、分離(離脱)とは、自分の文化を保持し、相手の文化との関係を保持していない状態を指します。したがって、正解は3という事になります。


問3 4

上記のように、周辺化(境界化)とは、自分の文化を保持せず、相手の文化との関係も保持していない状態を指します。1は分離(離脱)です。2は統合、3は同化、4は周辺化、したがって、正解は4という事になります。


問4 1

不適当なものを選ぶ問題です。試験場では気持ちが高ぶっています。冷静に問題を読みましょう。

1、四つのタイプは順次現れ、最後の状態が「周辺化」と決まっているわけではありません。参集者側、受入れ側の対応によって変わります。

2、分離は、自分の文化を保持し、相手の文化を拒否しているので、変化の度合が小さいです。

3、どのような年齢の人にも四つのタイプが見られます。

4、時間・状況によって変化します。

問題9問5のように日本語教育能力検定試験では「断言しているような選択肢は怪しい」という性質があります。この問題も選択肢1は「順次」と断定的です。したがって、正解は1という事になります。


問5 4

1、幼いときに異文化に移行したほうが、文化的アイデンティティ形成に影響を与えると言えます。

2、例えば、日本で生まれ日本で育ち日本国籍があったとしても、Aさんの外見が完全に白人であれば、Aさんと初めて会った日本人はAさんを日本人として接しません。よって外見的特徴がAさんの文化的アイデンティティ形成に重要な役割を果たすといえます

3、2の例のAさんのように、自分が日本人だと思っていても、他者の認識が異なる場合は、アイデンティティがゆらいで混乱すると思います。

4、成人以後にも、文化的アイデンティティは変化します。

やはり上の問題のように「断言しているような選択肢は怪しい」という性質があります。この問題も選択肢4は「一生」と断定的です。したがって、正解は4という事になります。


問題11

問1 3

会話の目的にかなうように話すことを協調の原理といいます。協調の原理は、量の公理、質の公理、関連性の公理、様態の公理という4つの公理からなります。したがって、正解は3という事になります。

量の公理:必要な量の情報だけを提供し、それ以上・それ以下の情報を与えない。

「ねぇ、次のデートいつにする?」

「はい。2018年の7月7日土曜の午後12時34秒ジャストにしましょう」

質の公理:自分がウソだと思っている事や、確信していないことは言わない。

「ホントに美詩麗子さんって美人よね~! モデルさんみたいっ!」

「え~そんなことないよ~フツーだよ~!(もっとあらゆる角度から私を褒めなさいっ。このブス!)

関連性の公理:ちゃんと関連性を持っていることだけしか言わない。

「(社内で……)ねぇ、美詩麗子ちゃんって俺のことどう思ってるのかな?脈あるかな?」

「美詩麗子27才、仕事はCA、キャサリン女子大卒、身長165㎝でおっとりとした和風美人、趣味は鏡を見ること、特技は毒舌……」

様態の公理:あいまいな表現は使わない。

「(更衣室で……)え~!やだ~!地味南花子ちゃんって意外に胸ある~!ねぇねぇ!E?それともF?」

「え……確かに…走ると揺れちゃう…けど……タンクトップ着ると…は、はみ出ちゃうし……電車の中で…胸ばっかり見られるし……」

したがって、正解は3という事になります。


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

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パンダくん
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ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒ!

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