【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解と解説】②

日本語教師になるには、①日本語教育能力検定試験に合格、②日本語教師養成講座420時間、③大学日本語教育課程 主・副専攻修了者のどれか1つが条件よ! 独学で勉強するには「過去問を繰り返し解くこと」が一番大切! 頑張るわよ~!ブヒ~!

ブー子
今日も日本語教師を目指してがんばるわよ!平成24年度の過去問よ!
パンダくん
うん!試験Ⅰの問題2からだね!
ウサギ君
よーし!がんばるぞー!

 





 

検定試験合格は独学でも十分可能です。しかし、日本語教育能力検定試験は出題範囲が広いため、難易度が高いと言われています。合格するためには適したテキスト過去問を数年分繰り返し解くことが重要です。

推奨されるテキストは「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」です。業界大手であるヒューマンアカデミーが監修しているため難解な専門用語が丁寧に説明されています。受験者にも人気が高く、表紙の色から「赤本」と呼ばれています。教科書に値する赤本に一通り目を通してから、数年度分の過去問を繰り返し解くことが基本の独学スタイルです。

 

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド

 

過去問とは日本語教育能力検定試験を実施するJEESが発刊する「日本語教育能力検定試験 試験問題」です。部数に限りがあるため過去のもの(平成23・24・25・26年度)は高額になっていますが、現在定価で手に入るもの(平成27年度・28年度・29年度)で試してみても良いかもしれません。両方ともAmazonで購入できます(こちらのページで詳細をまとめました)。

 

平成27年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成28年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

平成29年度日本語教育能力検定試験 

試験問題

 


 

<試験Ⅰ>

 

問題2

例年、問題2では「学習者の語用とは異なる種類の語用を探す問題」が出題されます。

(1)4

選択肢1、2、3は、学習者に典型的な「ナ行(鼻音)→ラ行(弾き音)」の誤用です。選択肢4のみが「デ(破裂音)→レ(弾き音)」の誤用なので、正解は4となります。


(2)4

選択肢1、2、3は[ɯ]非円唇後舌高(狭)母音と[ o ]円唇後舌中母音を混合していますが、選択肢4のみが[ i ]非円唇前舌高(狭)母音を、 [ɯ]非円唇後舌高(狭)母音に間違っています。したがって正解は4であることが分かると思います。


(3)4

断定の助動詞「だ」の使い方を誤っている【彼の話は面白いだ】と異なる種類の誤用を探す問題です。選択肢4の「行っただ」は方言の「だ」の可能性もあるので、正解は4であることが分かると思います。


(4)3

【声が聞けません】は【声が聞こえません】の誤用です。選択肢3のみが【いつも出身を聞かれます】という「受身」からの誤用です。したがって3が正解であることが分かると思います。


(5)2

言い換えてみると正解が導かれる問題です。【楽です】は【楽になりました】の誤用なので、それぞれ言い換えてみます。

1、大きくなりました

2、増加になりました

3、高くなりました

4、便利になりました

不自然なのは2だけなので、正解は2であることが分かると思います。


問題3-A

(1)1

2の「植える」「飢える」は下一段活用で、過去形は「植えた」「飢えた」。

3の「避ける」「裂ける」は下一段活用で、過去形は「避けた」「裂けた」。

4の「要る」「炒る」 ラ行五段活用で、過去形は「要った」「炒った」。

選択肢1だけが「切る」はラ行五段活用で、過去形は「切った」になりますが、「着る」は上一段活用で、過去形は「着た」になります。実際の過去形にしてみたら解ける問題です。したがって正解は1になります。


(2)3

1の異音とは、同じ音素が発音される際のバリエーションのことです。

例えば、音素/s/の異音は[S][θ]、音素/r/の異音は[ r ][ ɾ ][ l ]などです。ちなみにイオンが現れる条件が決まっていないときにの異音は自由異音と言います。

2の特殊泊とはモーラのことで、撥音「ン」/N/、促音「ッ」/Q/、長音(引く音」「ー」/R/です。詳しくは拍数と音節数の違いを見てください。

3の異形態は、同じ意味・機能を持つ形態素が環境によって異なる形態になることです。

例えば、酒{sake}という形態素は、/sake/の他に、酒屋・酒樽などの/saka/、にごり酒・一人酒などの/zake/になります。

4の閉音節とは子音で終わる音節のことです(逆に母音で終わる音節を閉音節といいます)。日本語はほとんど開音節です。

問題文の/-ta/と/-da/は過去を表す異形態なので、正解は3であることが分かると思います。


(3)2

語幹の末尾音が無声子音・母音の場合は/-ta/が現れるので、一段活用及び不規則活用をする動詞では必ず/-ta/が現れるという使い分けのルールは覚えておくと良いでしょう。具体的には……

下一段活用の「飢える」飢える/ue ru/(語幹の末尾が母音)  → 飢えた/ue ta/

不規則活用の「来る」 来る/k uru/(語幹の末尾が無声子音) → 来た/k ita/

不規則活用の「する」 する/s uru/(語幹の末尾が無声子音) → した/s ita/


(4)1

次に、語幹の末尾が有声子音なのに/-da/ではなく/-ta/になる動詞を考えましょう。例えば「分かる」の語幹は/wakar/で、末尾音[r]は有声子音です。過去形は、/wakarida/とはならず、/wakatta/になるので答えは選択肢1の促音便になります。


それでは(3)(4)をまとめてみましょう。

・語幹の末尾音が無声子音・母音の場合は/-ta/が現れる

・一段活用及び不規則活用をする動詞では必ず/ta/が現れる。

下一段活用の「飢える」飢える/ue ru/(語幹の末尾が母音)→ 飢えた/ue ta/

不規則活用の「来る」 来る/k uru/(語幹の末尾が無声子音)→ 来た/k ita/

不規則活用の「する」 する/s uru/(語幹の末尾が無声子音)→ した/s ita/

・五段活用の動詞では/-ta/と/-da/が現れる。

・語幹の末尾音が有声子音の場合は/-da/が現れるが、例外的に/-ta/が現れるものもある。

「嗅ぐ」/kag/が語幹。末尾音[g]は有声子音。過去形は/kaida/「イ音便」。過去形/-da/

「飛ぶ」/tob/が語幹。末尾[b]は有声子音。過去形は/toNda/「撥音便」。過去形/-da/

「分かる」/wakar/が語幹。末尾音[r]は有声子音。過去形は/wakatta/「促音便」過去形/-ta/


問題3-B

(5)1

動詞の特徴を覚えていれば解ける問題です。動詞は主節の述語にも従属節の述語にもなることができます。

例…毎日ごはんを食べないと、僕は死ぬ。

従属節「毎日ごはんを食べないと」 の述語は「食べる」で動詞ですし、主節「僕は死ぬ」の述語も「死ぬ」も動詞です。また、動詞は名詞を修飾できます。

例…造られた花(動詞「造る」が名詞「花」を修飾している)

 


 

《目次》

【基本】日本語教育能力検定試験について

【平成23年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成24年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

  ③

【平成25年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成26年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成27年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成28年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【平成29年度日本語教育能力検定試験・過去問・正解・解説】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・あ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・か行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・さ行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・た行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・な行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・は行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ま行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・や行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・ら行】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・わ・を・ん】

【日本語教育能力検定試験に頻出の用語集・英数字】

 


 

ブー子
どう?良い感じに学んでる!?
パンダくん
うううっ!難しいなぁ!
ウサギ君
ちょっと分かるかも!

 





ブー子ちゃんの「日本語教育能力検定試験」のコーナー!みんなで憧れの日本語教師を目指そう!

それでは、次回をお楽しみに! ブヒ、ブヒ、ブヒヒッ!

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